エレンオルンのカレー屋開業顛末記&カレー漫画レビュー

漫画とカレー好きが高じてカレー漫画を読んでるうちにまとめたくなりました

カレー屋開業計画顛末記⑤ カレー関連の勉強と資格について

 さて、ここまでで大まかな開業準備、資金、形態についてはあたりがついた。

 

場所 八王子、立川駅徒歩圏内

営業形態 間借りカレー ワンオペ

営業時間 木日10:00〜15:00 5時間(準備片付けに前後1時間で9:00〜16:00が店舗使用時間)

店舗面積 7〜10坪 14席程度

家賃 5.5〜8.5万円

必要資金 初期投資 約5万円

     月経費 約20万円

目標 40食完売

目標利益 月8日営業で4万円

メニュー ワンプレートカレー数種 ドリンク

     欧風カレーまたは創作スパイスカレー

単価 カレー1000円(原価250円)

   ドリンク 500円 (原価80円)

 

 簡単に書くとこういう形だ。

 

 次に考えるのはソフト面、具体的なメニューについてだが、僕もカレーに関しては一部のお店で食べるのと家庭で調べてレシピを検索して作る以外には詳しく勉強したわけではない。カレーについてきちんと勉強する必要があるのではないだろうか。

 

 そこで、カレーに関連する資格や勉強できるところを探してみた。意外とあるものだ。

 

カレーに関連する資格、

①スパイス香辛料ソムリエ
②スパイスインストラクター
③インド料理ソムリエ
④インド食文化士

⑤スパイスコーディネーター
⑥カレーマイスター

⑦スパイス&ハーブ検定1級から3級

⑧カレー伝道師

⑨カレーエキスパート

⑩カラープロデューサー

11カレーインストラクター

12カレー博士

 

①スパイス香辛料ソムリエ、②スパイスインストラクターは同じ講座で取れる資格で、在宅受講実技なし。スペシャル講座だと料金は+10000円で資格試験なしに卒業課題だけで資格取得という通信教育によくある形態

③インド料理ソムリエと④インド食文化士も同一の形態。主催が同じ諒設計アーキテクトラーニングで、同一講座でダブル資格、在宅受講実技なしの料金上乗せで受験免除。
共に最短2ヶ月、試験あり59800円+受験料10000円または、試験なし79800円卒業課題のみで取得可能。

 ざっくりした知識を閲覧するにはいいかもしれないが、正直コストは高いし店舗経営上役に立つかと言われると……という感じ。通信教育全般そうだけど、とりあえずなんかやってみた感。これならメジャーな知識本とレシピ本読んだ方がいいんじゃないかと思う。

 

⑤スパイスコーディネーターはスパイスコーディネーター協会の資格。
初級は通信教育.中級以降は2時間✖️10回の教室での受講、上級は料理実技セミナーと講義の受講になり、認定試験に合格すると資格取得,
実技がある分①〜④と比較して身にはなりそうだけど上級まで取るには約50万円費用が必要。

 

⑥カレーマイスターは日本野菜ソムリエ協会の主催する資格。東京会場か大阪会場で1日講義を受けに行き、終了試験を受けて資格取得。落第した場合は追試。48000円で1日で資格が取れるので箔をつけたいとかならいいかも。
移動はあるが通信教育よりは安い。会場近くに在住で、対面式がいい人には向いている。

 

⑦スパイス&ハーブ検定は山崎香辛料振興財団が行う資格。資格試験のみで、事前に財団推薦のテキストで勉強する形。1級は記述があるか、3級2級はテキスト1冊を読めば択一方式で8割以上正解すれば合格。受験料が5-6000円程度と安く全国で受験できることが魅力。
営利目的でない感じが好感が持てる。

 

 総じて、民間資格で実務に役に立つわけではないがある程度の知識は得られるって感じなので、何らかの肩書きが欲しい、全然その分野を知らないので1から学びたい、趣味で何かをやりたいとかでなければあんまり取得する意味はない。

 まあ、これ系通信教育大体全部そうだけど。

 

 スパイスコーディネーターだけは上級で実技が入るので少し違うが、正直言って50万円かけるならスパイス料理教室通ってカレー関連の本いっぱい読んで、自宅で作った方が有益じゃないですかねってなる面はある。スパイスの扱いとか実技で悩むなら選択肢。

 

 概ね料理教室やってるとか、街おこしとか、スパイス関連会社にいるとか、調理師免許持ってて自分の方向性を明確に打ち出したいとかなら一つ二つ受けてもいいかもしれない、程度。低コストならスパイス&ハーブ検定、東京大阪ならカレーマイスター、それ以外なら通信スペシャル講座でどれか取るかって感じか。正直一番有効活用できるのはアイドルとかYouTuberとかが、ちょっと変わった特徴づけとして取得するとかな気がしないでもない。
スパイス料理が得意なアイドルとか、カレー好きアイドルとか。すごい、もういそう。

 

⑧カレー伝道師以降はカレー機構が運営するカレー大学の資格。ここだけ少し毛色が違うというか、取得後の事を視野に入れて設定している形態になっている。これ運営が上手いなあ。

 

 全てカレー機構が運営しているカレー大学を受講すると取得できる資格なのだが、カレー大学だけで、カレー伝道師、カレーエキスパート、カレープロデューサー、カレーインストラクター、カレー博士の資格がある。

 上手いのは、まず資格に階層を作って取りたくなるようにしている事(総合学部受講で伝道師、その次の各専門学部受講でエキスパート、さらにその後の大学院受講でカレープロデューサー、インストラクター、カレー大学インターンまで受講してカレー博士という形)。それから資格取得後の仕事の斡旋をうたっている事、その仕事がメディア関連からカレー大学内の仕事まで運営が生み出すものがある事、仕込みなのか努力なのかわからないが実績がある事、この辺他の通信教育とかと違って「先」があるように見えることはいい印象。ただし実際そこまでの恩恵を受けるのは少なくても、35000円かけてカレー伝道師、11万かけて専門コース、30万かけて大学院まで出た後となる。専門コースまでではおそらくだが仕事の斡旋があるわけではない。カレーインターンまで行くと、1年間のマンツーマン講義と論文、実技を経て株式会社カレー総合研究所の研究員となり、メディアに出たりするらしい。これはもう資格というより入社前講習的なものではあるまいか……。でも、トータル100万以上かかるんだぜ……。

一応フリーで信頼できる有識者を育て上げて仕事を斡旋する形なのだろうか。

 

 卒業生の声とかで、事実役立ってるじゃないかと印象づけてるのも大きい。ただまあ、実際カレー伝道師、それ以上のエキスパート、プロデューサー何人くらいいるのか母数がわからないので、職業として目指すの有益なのかはわからい。

 

 ちなみにカレー機構の面白いというか上手いところは、初期は資格を取るためにテストがあり、受験資格としてカレー関連の仕事実務一年以上またはカレーをメインとする料理研究家3年以上、または100店舗以上の食べ歩きもしくはレトルトカレー200食のレポートをした者というマニア枠を作っていたこと。試験だけだと3500円だしキン肉マン検定みたいなものでカレーマニアならいっちょ受けてみようかなと思わされる。SNSでも広報になってたんではないかと。現在は試験はなくなり受講のみになっている。おそらく初期の広報という役目を終えて、コストと手間がかかるテスト形式でなく、受講形式に変えたのだろう。まあ、WEBの試験のとこ修正せずに残しているのでちょっとそれはどうかと思う。僕試験受ける気満々で食べ歩きしてたからね。

 

 座学系以外だと、スパイス系料理教室。

 通常の料理教室で基礎から学ぶのもありだが、やっぱり知りたいのはカレーを美味しくするためのスパイスの配合や扱い、特にスパイスは掘り下げると馴染みのないやつがいっぱい出てくるので、勉強してみたい。ランペとかポピーシードとかパンチフォロンとかメティシードとか正直こんなものでいいのか使ってても塩梅がわからない。

 

都内で行けるのは、

シェフクリエイトのエスニックコースが、自由が丘でスタートの1DAY約8000円と4ヶ月コースが8回で270000円。

https://chefcreate.jp/4month-course#toc1

 

キッチンスタジオペイズリーが三鷹で8つのスパイス料理のコースがあり5ヶ月5回44000円のビギナーコースから、66000円の南インド料理コースなどがあり。

https://curry-spice.jp

 

板橋区のタイ&スパイス料理教室マナーオは初回7000円で2回目から6000円

http://manaao-kitchen.com/concept.html

 

横浜のインド家庭料理ラニは休講中

 

渋谷の一条もんこ先生のスパイスライフは不定期で定期コースはなし。

 

西荻窪のサザンスパイスは良さそうだったんだけど2024年にて料理教室は閉鎖とのこと。

 

困ったらサザンスパイスに行こうと思ってたんですけどこれだと距離的にもペイズリーかなあ。